TOP2014年10月王滝川・牧尾ダム上流のダム 堆積土砂の撤去工事開始
火山噴出物を含む土砂を取り除く工事が始まった牧尾ダム上流の2号貯砂ダム=29日午前9時9分、王滝村

 独立行政法人水資源機構愛知用水総合管理所(愛知県東郷町)は29日、御嶽山噴火の火山灰などの噴出物で濁りが確認されている王滝川の牧尾ダム(木曽郡木曽町・王滝村境)上流にある2号貯砂ダム(王滝村)で、堆積した土砂を撤去する工事を始めた。牧尾ダムは岐阜、愛知両県に飲料水や農工業用水を供給する愛知用水の水がめで、水質保全を図る狙い。

 貯砂ダムは、利水などのダムへの土砂の流入を減らす目的で設置されている。2号貯砂ダムは牧尾ダムの堰堤(えんてい)から7・6キロ上流にあり、水が灰色に濁っている。同管理所は、堆積物の量を噴火前の土砂も含めて約5千立方メートルとみており、12月までに撤去を終える予定。その後も、濁りなどの状況を見ながら必要に応じて撤去するという。

 29日は、重機が貯砂ダムに入り、土砂を取り除いた。移動した土砂は、水気を取った後、搬出する。

 国土交通省中部地方整備局(名古屋市)によると、牧尾ダムへは、王滝川の上流にある支流、濁川(濁沢川)から火山灰などを含む水が流入しており、濁りや酸性化が確認されている。現在、水道用水などの取水に支障はないという。

 愛知用水総合管理所の牧尾管理所(木曽郡木曽町)、小河輝一所長(58)は「牧尾ダムに濁水が入る前に土砂を撤去し、ダムやその下流の水質をできるだけ良いものにしていきたい」としている。

2014年10月30日掲載