TOP2014年10月木曽・鹿ノ瀬川の砂防堰堤完成 土石流対策で緊急設置
鹿ノ瀬川に設置されたブロック積みの砂防堰堤=30日、木曽町

 御嶽山の噴火による降灰の影響で土石流などが発生する恐れがあるとして、国土交通省中部地方整備局が木曽郡木曽町の鹿ノ瀬川で緊急的に設置を進めてきた砂防堰堤(えんてい)が完成、30日に公開した。堰堤はコンクリートブロックを積み上げて造ってあり、約2500立方メートルの土砂を食い止める容量がある。下流に設置した監視カメラと合わせ、災害対策の強化につなげる。

 噴火後に行った同省の調査で、鹿ノ瀬川上流の山頂東側に多くの降灰が確認された。灰が積もると雨による土石流が起きやすくなる上、雪が積もった際に泥流が発生する可能性もある。このため、堰堤が無かった鹿ノ瀬川に緊急的に砂防堰堤を新設した。

 堰堤は今月8日に着工。幅2メートル、奥行き1・3メートル、高さ1メートル、重さ4トンのコンクリートブロック330個を組み合わせた。川底からの高さは4メートル、幅は34メートル。堰堤上部の川の一部が凍っても水が流れるよう、ブロックの間を基本的に10センチずつ、一部は50センチ空けた。同整備局多治見砂防国道事務所の新高庸介副所長は「砂防堰堤は一つの安心材料になると思う」としている。

 鹿ノ瀬川から取水しているイワナ養殖業「御岳淡水」(木曽町開田高原)の狩野勝郎社長(67)は「今は水が豊富な時期で水量の変化は感じない」としつつ、「冬になって水が凍れば、水量が足りなくなるのではないか」と懸念。同事務所は、「落ち葉などが詰まって水の流れが止まらないか、定期的に点検する」としている。

2014年10月31日掲載