TOP2014年11月白煙の山、続く祈り 噴火から2カ月
噴火から2カ月の27日、献花台を訪れ、山頂が雪に覆われた御嶽山に向かって手を合わせる人たち=午後3時、王滝村の松原スポーツ公園

 噴火災害から2カ月たった27日の御嶽山は青空の中に浮かび上がり、法要前後に訪れた犠牲者遺族らは、雪をかぶった山頂に向かって静かにこうべを垂れた。

 木曽郡出身で、岐阜県各務原市の丹羽玲子さん=当時(61)=の姉は「(災害は)まだ昨日のことのように感じ、御嶽山を見ると切ない。行方不明の方々が来春の捜索再開で、早く家族の元に戻ることを願った」と語った。

 山頂付近から生還した津市の鎌田隆雄さん(61)は「自分の心も鎮めたかった」と、噴火後、初めて山麓を訪れた。噴石が降る中、小学生の少女に自分の上着をかぶせた横浜市の会社員男性の行為に触れ、「心優しく、勇気のある人や子どもがなぜ亡くならなければならなかったのか」と悔やんだ。

 同郡王滝村の宿泊施設で働く山下道子さん(51)は、従業員や宿泊客の協力で行方不明者6人の発見を願う「6千羽鶴」を作り、供えた。「早く見つかって家族の元に帰ってほしい」と願っていた。

2014年11月28日掲載