TOP2015年02月安全確保へ一歩ずつ 御嶽山麓スキー場、26日営業へ合同避難訓練
御嶽山噴火を想定して行った避難誘導訓練で警察官の指示に従って避難するスキーやスノーボード客役ら=23日午前10時12分、王滝村のスキー場「おんたけ2240」

 御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の山腹にある木曽郡王滝村のスキー場「おんたけ2240」で23日、村と県警、地元消防による合同の避難誘導・救助訓練があった。スキー場スタッフも含め、計約110人が参加。26日の営業開始まであと3日となる中、噴火に備えた安全確保の手順を確認した。

 避難誘導訓練は、気象庁から噴火情報が寄せられたと想定。場内に「御嶽山に噴石を伴う火山活動が確認された」とのアナウンスが響くと、警察官らが客役の参加者をゲレンデからテントに誘導して身元やけがの有無の確認後、場内の商業施設に移動させた。

 救助訓練は、ゴンドラが異常停止して動かなくなったと想定した。スタッフらがゴンドラの上に登り、客役の参加者を一人一人ロープを使って降ろした。

 訓練を終え、スキー場の運営会社「御嶽リゾート」の栗屋文則総支配人は「今回は条件も良く、順調にでき過ぎた。営業に向け、安心・安全な態勢を整えたい」。同村の瀬戸普村長は「村も今後、安全の確保に努める。訓練がその第一歩になるといい」と話した。訓練に先立ち、噴火の犠牲者を悼んで全員で山に向かって黙とうした。

 同スキー場は昨年9月27日の御嶽山噴火後、ゲレンデ上部が火口から4キロ圏内の入山規制区域に入り、予定した12月上旬に営業を始められなかった。火山活動が低下傾向にあるとして、気象庁が今年1月19日に規制を3キロ圏内に縮小したのを受け、安全対策を進めながら営業再開に向けて準備を開始。27日にも、利用客を交えて避難誘導訓練を実施する予定だ。

2015年2月23日掲載