TOP2015年02月スキー客も避難訓練 噴火5カ月、王滝のスキー場
訓練で、従業員(右)に誘導され建物内に避難する利用客たち=27日午前10時11分、王滝村のおんたけ2240

 昨年9月の御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)噴火災害から5カ月を迎えた27日、前日開業したばかりの木曽郡王滝村のスキー場「おんたけ2240」で噴火を想定した避難誘導訓練が行われ、約300人のスキー・スノーボード客が参加した。噴火時刻の午前11時52分には、スタッフらが山頂に向かって黙とうし、安全にシーズンを乗り切ることを誓った。

 訓練は午前10時ごろに始まった。村から電話やファクスで噴火の一報を受けた運営会社の御嶽リゾートは、無線などで約60人のスタッフに情報を伝達。同時に場内に「御嶽山に噴石を伴う火山活動が確認された」などと放送すると、利用客は最寄りの避難施設に一斉に避難した。

 ゲレンデ内の食堂施設には約50人が駆け込んだ。愛知県豊田市の大学生新里一樹さん(21)は「事前に訓練があるとは聞いていたが、実際にサイレンが鳴るとびっくりした。ただ、訓練は安心につながる」と話した。

 スタッフがゲレンデ内に誰もいないことを確認し、訓練は14分で終了。12カ所に設定した避難施設の場所が分かりにくいといった声もあったといい、今後、各施設に看板の設置を進める。

 同社総支配人の栗屋文則さん(60)は噴火時刻に事務所内で黙とうした。「噴火はだんだん風化していくが、山頂付近にはまだ残された人もいる。私たちは(噴火を)忘れないようにし、お客さんや従業員にも注意喚起したい」と話していた。

2015年2月27日掲載