TOP2015年03月御嶽山麓、包む祈り 噴火半年、木曽町・王滝村で慰霊行事
御嶽山を望むスキー場ゲレンデに設けられた献花台前で、黙とうするスキー客ら。ネットより先は入山が規制されている=27日午前11時52分、王滝村田の原

 犠牲者57人、行方不明者6人に上る戦後最大の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から、27日で半年になった。山麓の木曽郡木曽町と王滝村ではそれぞれ御嶽山を望む公園で犠牲者の慰霊行事を開催。入山規制区域(火口から3キロ圏内)の外では最も山に近いスキー場の一角に、臨時の献花台も設けられた。住民らが集まり、噴火時刻の午前11時52分に黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈った。

 臨時の献花台は王滝村が、スキー場「おんたけ2240」の標高2200メートルに設置。噴火時刻にサイレンが鳴り響くと、集まったスキー場関係者やスキー客ら約30人が山に向かって黙とうした。

 同村の松原スポーツ公園では、約90人が集まった。黙とうした後、白い菊の花を一本ずつ献花台に手向けた。瀬戸普村長は「あらためて犠牲になられた人たちにはお悔やみを申し上げる。今後も御嶽山と向き合ってしっかりと対策を取り、犠牲者の家族の気持ちを忘れることなく、歩んでいきたい」と話した。

 木曽町三岳の太陽の丘公園にある献花台では同町や観光協会などが慰霊行事を行った。町職員や観光関係者、地元住民など約100人を前に、原久仁男町長は「犠牲になった命を無にすることなく、山の安全を確保していきたい。信仰の山、親しみある暮らしを支える山に戻していきたい」とあいさつした。

 御嶽山は昨年9月27日に噴火。紅葉シーズンで山頂一帯にいた多くの登山者が噴石や噴煙に襲われた。気象庁は直後に、火山活動の活発さを示す噴火警戒レベル(5段階)を1(平常)から3(入山規制)に引き上げた。1月、活動が低下してきているなどとして、レベル3は保ったが警戒範囲を火口4キロ圏内から3キロ圏内に縮小した。

2015年3月27日掲載