TOP2015年03月山頂部分「安全対策徹底を」声

 30日の御嶽山火山防災協議会で火口から2キロ圏より外側の山小屋などの防災対策を確認し、入山規制範囲の縮小への道筋ができた。ただ、登山できる範囲は限られ、観光関係者には期待と不安が交錯する。山頂のにぎわいが戻るには火山活動の沈静化だけでなく、徹底した安全対策が要るとの声が出ている。

 協議会長の原久仁男・木曽町長は、6人の行方不明者を気遣いつつ、「私どもが暮らし続けられるかの瀬戸際。大変苦しい現実もある」とあいさつした。規制範囲が狭まれば、営業を予定する御岳ロープウェイに「誘客しやすくなる」と受け止めた。

 岐阜県下呂市側の濁河温泉管理組合の高木博務組合長も「イメージが良くなる」とし、同市小坂振興事務所は「三ノ池を周遊でき、(集客が)期待できる」と見通す。

 一方、昨年の噴火前の取り決めで、2キロ圏内規制時は通行可能とするとしていた女人堂―三ノ池間の登山道は、避難施設がなく、当面規制する。紅葉が人気のルートで、御岳ロープウェイ乗車前後に歩く人も少なくなかった。施設を運営するアスモグループの今孝志社長は「どれだけお客さんが来てくれるか予測できない」とした。

 手軽に3千メートル級に登れるとして人気だった御嶽山。協議会では、山頂部分の入山規制範囲縮小に期待する声も出た。しかし、王滝村の瀬戸普村長は取材に「(さらなる縮小は)日本の火山を代表するような安全対策を構築してからの話」と述べた。

 今年の夏から秋にかけては2キロ圏内の規制が続く可能性があり、原町長は「辛抱の年になる」とした。

2015年3月31日掲載