TOP2015年04月御嶽山噴火災害の遺族会、松本で発足式 22家族入会

 昨年9月に発生した御嶽山の噴火災害で、遺族会「山びこの会」が19日、発足した。松本市で発足式が開かれ、長野県を含む6府県の15人の家族32人が出席し、近況を報告して悲しみを分かち合った。交流して励まし合い慰霊の活動をする、火山防災のための行政への提案にも取り組む―との方向性を確認した。

 噴火は犠牲者57人、行方不明者6人の戦後最大の火山災害となり、犠牲者の居住地は16都府県に及ぶ。山びこの会によると、欠席者を含め、犠牲者の22家族が入会した。

 発足式では、冒頭に被災者に黙とうをささげ、遺族会名を正式に決定。夫の伊藤保男さん=東御市鞍掛、当時(54)=を亡くしたひろ美さん(53)が発起人としてあいさつし、「強く生き、しっかり慰霊をしていきたい。皆さんと交流を持ち、互いの力になれればうれしい」と述べた。

 その後は非公開とした。終了後に記者会見したひろ美さんと、事務局代表に就いた姉シャーロック英子さん(56)=東京=によると、家族が亡くなった状況を話したり、家族が登山中に撮った写真を見せ合ったりした。

 今後、慰霊行事や昨年の噴火についての学習会を開く意向だ。行政への提案は、火山防災や被災者支援の面で、麓の市町村や県、国などへ行うことを検討するという。

 御嶽山噴火の犠牲者は全員登山者で、遺族も各地に散らばる。ひろ美さんらは互いに結び付く場が要ると考え、3月に木曽郡木曽町を通じ、情報提供を希望する遺族に会発足の案内を送っていた。

2015年4月20日掲載