TOP2015年04月噴火後の地殻を比較 東麓で研究者調査
御嶽山の山体が縮んでいるかどうかを調べるため、水準測量をする研究者ら=21日、木曽町三岳

 名古屋大や日本大などの研究者ら19人が21日、御嶽山東麓の木曽郡内で計31キロ区間にわたる水準測量を4日間の日程で始めた。御嶽山噴火後の昨年10月に測量したデータと比較し、地殻の変動を調べる。まとめ役の村瀬雅之・日大文理学部助教によると、噴火で内部の水蒸気などが抜けた山体は収縮したとみられ、「実際にどうなっているか確かめたい」としている。

 水準測量は、元名大教授の木股文昭・東濃地震科学研究所(岐阜県瑞浪市)副首席主任研究員らが1996年に始めた。昨年の噴火以前には2009年4月に行っており、06年4月に比べて同郡木曽町三岳の木曽温泉付近が約1センチ隆起していた。一部を測量した13年8月にも隆起を示す結果が出ており、06年以降の隆起が続いていた可能性があるという。

 一方、09年と昨年10月の比較では木曽温泉付近は約1センチ沈降。木股さんによると、山側ほど沈み方が大きく、山体を膨張させた圧力の元が比較的浅い位置にあったと推定できる。今回も詳しい圧力源の位置の推定に生かすという。

 調査には京都大、九州大、北海道大の研究者や気象庁東京管区気象台職員も参加。21日は6班に分かれ、御岳ロープウェイの山麓側の鹿ノ瀬駅と木曽温泉を結ぶ約8キロ区間を測量した。結果は火山噴火予知連絡会で報告する。

2015年4月22日掲載