TOP2015年04月「今なお活動的な火山」 信大准教授、飯田で講演
昨年9月の噴火の推移や山体の成り立ちなどの解説があった講演会=26日、飯田市

 飯田市美術博物館と伊那谷自然友の会は26日、「御嶽山の噴火から学ぶこと」と題した講演会を同館で開いた。昨年9月の噴火を踏まえ、御嶽山の地質に詳しい竹下欣宏(よしひろ)・信州大教育学部准教授が講演。約80万年前から大噴火を繰り返して山体を形作ってきた一方、過去1万年間に少なくとも3回のマグマ噴火があったとし、「御嶽山は今なお活動的な火山だというのが最近の見方だ」と解説した。

 約80人が参加。竹下准教授は、昨年11月に火山噴火予知連絡会の総合観測班の一員として山頂付近を踏査した状況を説明。今回の噴火は「いきなりクライマックスを迎え、だんだんと治まっていった」とし、初めに激しい噴石や低温の火砕流に襲われる登山者が多かったため「被害が大きくなった」とした。過去には房総半島まで火山灰を運ぶ噴火があったことも説明した。

 噴火当時、山頂近くにいた上伊那郡飯島町の山岳ガイド小川さゆりさんも講演。登山者には「100%安全というわけではない自然に踏み込むという意識が必要」とし、「噴火で登山者が傷つき、亡くなるのは最後にしないといけない」と訴えた。

2015年4月27日掲載