TOP2015年04月王滝のスキー場、来季へ手応え 今季の営業終了
噴煙を上げる御嶽山を背にコブ斜面を滑るスキー客=26日午後3時15分、王滝村

 昨年9月に噴火した御嶽山の山裾にある木曽郡王滝村のスキー場「おんたけ2240」は26日、今季の営業を終えた。降雨と気温上昇で、予定より約2週間早いシーズン終了となった。御嶽山噴火から27日で7カ月。復興を願い県内外から訪れた人も多く、スキー場関係者は来季に向けた手応えを感じていた。

 最終日は晴天に恵まれ、噴煙たなびく御嶽山が眼前に迫った。滑走可能な上部の斜面にも所々で地肌が目に付いたが、スキー客やスノーボーダーは、ざらめ雪にシュプールを刻み、コブ斜面を果敢に攻めた。25、26日はレストランのメニュー半額、来季のリフト券が割安になる特典も。

 下伊那郡高森町の会社員和田一輝さん(22)は「復興支援で友人3人と初めて訪れた」と言い、「来年はもっと早く来たい」。ただ、今も山頂付近に行方不明者がいることから、滑り始めに黙とうをささげた。噴火を山頂付近で体験した岐阜県中津川市の会社員林禎和(さだかず)さん(41)は「元気になってほしい」と友人と協力し、約20人を誘ってスキーをしに来た。

 噴火の影響で今季の開業は2月26日に遅れた。最終日までの来場者数は約2万2700人で前年同期間の81%。運営会社御嶽リゾートの栗屋文則総支配人(60)は終了後、従業員を前に「『よくやってくれた』と喜んでくれるお客さんが多かった。皆さんにも感謝したい」とあいさつ。

 栗屋さんは取材に対し、シーズン途中の開業で「従業員の確保が難しかったが、何とか形になった」と胸をなで下ろした。噴火で多くの犠牲者が出たことから「遺族の方々も足を運ぶ場所。派手な音楽を止めたり、27日の月命日は黙とうしたりした」と今季の営業を振り返った。

2015年4月27日掲載