TOP2015年06月警戒レベル2に下げ 入山規制、再捜索後縮小へ

 気象庁は26日、昨年9月に噴火した御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げた。噴火への警戒が必要な範囲を、火口から半径2キロ圏内(一部を除く)から同1キロ圏内に縮小。長野、岐阜両県などの関係機関でつくる御嶽山火山防災協議会は同日、幹事会を木曽郡木曽町で開き、行方不明者の再捜索終了後、入山規制範囲を火口から約1キロ圏内に狭めると決めた。

 レベル引き下げは、火山活動が静かな状態が続いており、この日の同協議会幹事会で今後の防災対応がまとまったため。

 気象庁によると、火山性微動は昨年12月以降なく、地殻変動も活動活発化を示す変化はない。昨年9月27日と同程度の噴火の可能性は「低下している」としつつ、弱いながらも噴煙や地震は続いており、「昨年8月以前の静穏な状態には戻っていない」。火口周辺に影響する小規模噴火の可能性はあるとした。

 御嶽山火山防災協幹事会は冒頭以外は非公開。再捜索後、木曽町側8合目の女人堂からと岐阜県側の三ノ池から、二ノ池付近まで登れるようにする。女人堂と三ノ池を結ぶ登山道の規制も解除する。

 木曽町が9合目の石室山荘や二ノ池本館にヘルメットなどを配備し、緊急時の避難所として登山者に周知する。二ノ池などから山頂の剣ケ峰方面へは立ち入り禁止を続ける。再捜索の時期は固まっておらず、入山規制範囲をいつ縮小するかは未定だ。

 同郡王滝村の王滝口登山道は、安全性が確認できていないとし、従来通り田の原遥拝(ようはい)所より上部を規制する。

 同協議会長の原久仁男・木曽町長は「行方不明者家族を考えると、再捜索が終了してから緩和するのは当然」と説明。レベル引き下げは「手放しでは喜べないが、誘客面ではプラスに働く」と話した。

 阿部守一知事は「県として新たな警戒レベルに合わせた安全対策を進め、木曽地域の復興に全力で取り組む」とコメントした。

 火山噴火予知連絡会は15日の定例会で、警戒が必要な範囲を従来の「火口からおおむね2キロ」から「火口周辺」に縮小。これを受け、気象庁は、地元の防災態勢が整えば、噴火警戒レベルを引き下げる方針を示していた。

2015年6月27日掲載