TOP2015年06月山頂、入念な調査 第2回調査隊、山小屋補修も

 昨年9月に噴火した御嶽山(長野、岐阜県境、3067メートル)で行方不明になっている6人の捜索再開に向け、県災害対策本部(本部長・阿部守一知事)の調査隊が30日朝、山頂付近の調査に入った。10日に続き2回目。王滝頂上山荘は再捜索時にシェルター(退避壕(ごう))として活用できると判断し、応急補修をした。午後、下山を始めた。

 調査隊は、一ノ池など前回十分に調べられなかった所を調べる目的。県警13人、県2人、山小屋関係者4人、木曽郡木曽町職員1人、同郡王滝村職員2人の計22人。午前5時、王滝村の田の原登山口から入山した。調査隊班長の吉原正夫・県危機対策幹は「最初の調査から20日たち、状況によっては捜索隊の装備も変わる。どう変化しているか確かめたい」と話した。

 午前7時半すぎには王滝頂上山荘に到着。その後調べた八丁ダルミ周辺の火山灰は硬く締まり、雪解けは前回調査より進んでいたという。午前9時35分に、山頂の剣ケ峰直下にある御嶽剣ケ峰山荘に到着。その後、剣ケ峰一帯を確認し、西回りで一ノ池を調査、正午ごろに二ノ池付近に到着した。

 王滝頂上山荘には、山小屋関係者2人が残り、割れたガラス窓や屋根を木材でふさぐ作業をした。御嶽剣ケ峰山荘と隣接する御嶽頂上山荘は破損がひどく、応急補修はしなかった。

 県警によると、火山ガスなどで体調を崩す隊員は出ていない。県災害対策本部は調査結果を分析した後、先遣隊を派遣し、7月中に捜索を再開したい考えだ。

 前回10日の調査隊は、王滝村側と木曽町側の2ルートから入山。行方不明者6人のうち2人が被災したと推定される一ノ池周辺は前回調査で目視のみだったという。

 気象庁は26日、御嶽山の火山活動が低下傾向にあるとして、噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げた。

2015年6月30日掲載