TOP2015年07月移動手段、気象で判断 捜索時間確保で
御嶽山頂の剣ケ峰周辺で行方不明者を捜す捜索隊員たち=29日午前11時52分(本社チャーターヘリから)

 昨年9月に起きた御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火災害で、29日に行方不明者6人を捜索した県災害対策本部(本部長・阿部守一知事)の捜索隊員が同日午後、下山した。天気が悪化したため、6時間ほどを予定した捜索時間は約4時間となった。対策本部は下山後の記者会見で、30日以降、基本の移動手段は陸上自衛隊の大型ヘリコプターとしつつ、気象条件に合わせて徒歩にすることも検討し、捜索時間を長く確保する考えを示した。

 入山規制が続く山頂部に入ったのは、県警や県内消防などの計102人。事前に定めた重点捜索エリアのうち、剣ケ峰、八丁ダルミ、一ノ池の長野県側の西方を主に捜索した。目視のほか、捜索棒や金属探知機、スコップで灰の下を探した。

 隊員が立ち入れない斜面は県警の小型無人機ドローンを飛ばして撮影。今後、手掛かりがあるか映像を分析する。捜索時に複数の山小屋内や周囲で発見した、ザック、ストック、デジタルカメラなど十数点は、行方不明者の物かを含め持ち主を調べる。

 29日の御嶽山頂は雲がかかり、ヘリの離陸が約1時間遅れ、捜索活動開始は午前8時すぎになった。昼ごろから視界が悪くなってヘリが山頂に離着陸できなくなり、予定より1時間早い正午に捜索を打ち切り、徒歩で下山した。

 長野地方気象台によると、県南部の30日の天気は、くもりがちで昼すぎから所により雨で雷を伴う予報。野池明登・県危機管理監兼危機管理部長は29日の記者会見で、「30日からは灰が積もり滑りやすい斜面など(捜索が)困難な場所が多い」と話した。

2015年7月30日掲載