TOP2015年07月捜索中止、残念がる隊員 出発判断延期の末
雲に覆われた御嶽山の方向を見上げる捜索隊員=30日午前7時27分、王滝村八海山

 麓には日が差し込んでいたのに―。御嶽山の噴火災害で行方不明者6人の再捜索2日目を迎えた30日、捜索隊員たちは現地指揮本部がある5合目の八海山(木曽郡王滝村)の臨時ヘリポートで陸上自衛隊の大型ヘリコプターの出発を待ち続けた。山頂部の天気が悪いなどでこの日の捜索中止が決まると、残念がる声が上がった。

 大型ヘリは午前6時すぎに、陸自松本駐屯地(松本市)から八海山に着陸。捜索の装備を整えた隊員たちがヘリの近くで列になり、約30分間、搭乗の指示を待った。早朝、八海山からの御嶽山は裾野は見えた。行方不明者が残されている山頂部は雲に覆われており、徐々に山全体に広がっていた。

 出発の判断が2回延期されると、隊員は隣接する駐車場に移って、待機した。その後、徒歩での入山も想定され、隊員たちは降ろした荷物を再び背負って準備した。午前7時40分ごろ、視界不良に加えて、雨や雷の可能性があるために捜索中止が決定。次々とゴーグルやヘルメットなどを外し、荷物を車に詰め込んだ。

 ある消防の隊員は「帰って資機材を整備して、明日に備えます」と気持ちを切り替えていた。県警機動隊の小口博也・小隊長(36)は「(中止は)残念な気持ち。明日からは隊員が入れ替わるので、万全な態勢で臨めるよう、確実に引き継いでいく」と話していた。

 中止決定後に開かれた記者会見で、野池明登・県危機管理監兼危機管理部長は「ご家族の思いを考えると非常に残念な気持ちでいっぱいだ」と肩を落とした。

2015年7月30日掲載