TOP2015年07月山頂、2日ぶり捜索 火山性地震発生で入山遅れ
防毒マスクなどを携帯し、自衛隊の大型ヘリコプターに乗り込む捜索隊員=31日午前10時47分、王滝村の八海山

 御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火災害で行方不明になっている6人の再捜索で、県災害対策本部(本部長・阿部守一知事)は31日午前、捜索隊102人を山頂部へ陸上自衛隊の大型ヘリコプターで2日ぶりに派遣した。入山を最終判断する前に、山頂直下で比較的大きな火山性地震が複数回起き、火山活動が活発化しないか見極めた。予定より約4時間遅い午前11時20分に活動を始めた。

 火山性地震はいずれも体には感じない規模。気象庁火山課によると、午前4時37分〜5時34分に9回観測し、4時58分には昨年9月の噴火以降で最大の地震が起きた。震源は山頂から4キロほど地下とみられる。マグマや熱水などの移動を示す低周波地震や火山性微動は観測していない。傾斜計にも変化はないという。

 午前6時9分に、火山性地震に至らない微小な揺れが発生したが、その後、火山性地震は観測されなかった。木曽郡王滝村の八海山の現地指揮本部に詰める気象庁職員らと協議し、対策本部は同9時38分、捜索隊の派遣を決定。退避場所の確認など安全確保の徹底を捜索隊員らに指示した。捜索中に火山活動の変化があった場合、監視している気象庁火山課から現場の指揮隊長の携帯電話に直接連絡する態勢を確認した。

 岐阜県の捜索隊員19人は9合目の五の池小屋から出発し、入山規制区域の同県側の一ノ池西方を捜索した。

 再捜索の安全対策として、山頂部の剣ケ峰北側の一ノ池に仮設シェルター4基があり、一帯の山小屋など4カ所を緊急退避施設としている。

2015年7月31日掲載