TOP2015年08月消防と県警撤収 「無念だが全力尽くした」
捜索に加わった隊員らが参加した県内消防の解散式=7日午前10時49分、王滝村の八海山

 犠牲者58人、行方不明者5人となった御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火災害による再捜索が終わり、7日、活動に当たった県内消防と県警は県災害対策本部の現地指揮本部を置く木曽郡王滝村の八海山から撤収した。県内全13消防局・消防本部の隊員ら約80人は解散式を八海山で開催した。

 この日は晴れて山頂の剣ケ峰まで望めた。式の冒頭、隊員は山に向かって黙とう。現地指揮本部長の野池明登・県危機管理監兼危機管理部長は「危険な環境の中、果敢に活動していただき、心から感謝する」とねぎらった。内山仁・県消防大隊長は、5人の不明者を発見できなかったことに、「無念だが、やれるだけのことやったと胸を張り、帰ってほしい」と話した。

 捜索に加わった長野市消防局中央消防署の轟輝雄消防司令補(41)は、式後の取材に「不明者全員を家族に帰せないのは残念だが、全力を尽くした」と振り返った。

 現地指揮本部では、県警や県内消防、県職員らが情報収集などに使った機材を次々とトラックに運び込んだ。

 県警は部隊ごとに解散。早朝、王滝村の田の原にある献花台へ行き、黙とうする隊もあった。昨秋の捜索で死亡が確認された東京都府中市職員山上陽子さん=当時(35)=をしのぼうと献花台に訪れた友人の中村美貴子さん(36)=東京都日野市=は「捜索は打ち切りなんですね」と悲しそうに話した。

 行方不明者の2家族が自衛隊の大型ヘリコプターに乗り、山頂部を見た。対策本部が家族から要請を受けて出動したという。

2015年8月 7日掲載