TOP2015年11月浅間山麓から御嶽山の山小屋へ 佐久・野沢小児童が義援金
メッセージの書かれた紙を手にする田ノ上さん

 昨年の御嶽山噴火災害の影響が残る山小屋関係者を元気づけようと、佐久市野沢小学校の児童たちがイナゴ捕りで得た収益金や励ましのメッセージを書いた紙を、木曽郡木曽町と王滝村の関係者でつくる山小屋連絡協議会に贈った。日頃から浅間山の噴煙を見ており、ひとごととは思えなかったからだという。山小屋への激励はあまりなかったといい、関係者を喜ばせている。

 児童たちは以前からイナゴ捕りをし、収益金を国連児童基金(ユニセフ)などに贈ってきた。より贈り先のことが分かる相手に届けたいと、昨年は豪雨災害で被害を受けた広島市の小学校にした。今年は、児童会が噴火災害から1年を迎えた御嶽山の関係者に贈ることを決めた。

 児童たちは9月末にイナゴを捕まえ、食べた以外の6・3キロ分は地元業者に買い取ってもらった。収益金2万3500円のほか、「大自然の再生、復興応援します」「浅間山より大きい御嶽山が噴火したのだから大変な被害が出たのが分かる」「少しでも心の支えになれれば」などと書いた模造紙も同封した。

 受け取った山小屋連絡協議会の会長で御嶽神社宮司の武居哲也さん(54)は「本当にありがたい」。御嶽山7合目で行場山荘を営む田ノ上徳延さん(68)は「思いが伝わってきて、すごくうれしい」と話す。

 武居さんは早速、礼状を出し、こうつづった。「心温まる、力強いメッセージに心から感謝したい。復興に取り組み、二度と災害を繰り返さないようにするつもり。将来、皆さんを御嶽山に招待したい」。児童会を担当する6年生の担任、前田裕子さんは「子どもたちが卒業してからでも、ぜひ一度連れていきたい」と話している。

2015年11月12日掲載