TOP2016年03月火山防災に遺族の声 木曽町「防災協」の議論に反映

 木曽郡木曽町は4日までに、御嶽山噴火災害の被災者家族らでつくる「山びこの会」から防災対策などで意見を聞き、長野、岐阜両県の関係機関でつくり、同町もメンバーとなっている御嶽山火山防災協議会で議論する仕組みをつくることを決めた。山びこの会の要望を受けた対応で、同町は地元では気付かない視点での意見を、と期待している。

 山びこの会は「山の安全を地元とともに考え、実現したい」として、2015年8月に同協議会への参加を求める要望書を木曽町などに提出した。ただ、別の場の方が意見を伝えやすいのではないかとの提案が同協議会メンバーの専門家からあり、木曽町が対応を検討していた。

 木曽町総務課によると、数カ月ごとに開く協議会の後、同町、木曽郡王滝村、県の担当者が山びこの会側に決定事項を報告。その場で被災者家族から意見を募り、次回の協議会などで議論する方針という。

 山びこの会事務局代表のシャーロック英子さん(57)=東京都=は「単なる意見交換ではなく、前向きに意見を取り入れてもらえることになった。一歩前進だ」とする。木曽町総務課の外戸賢二課長は「遺族の強い思いを真剣に受け止める必要がある。安全対策で一つでも形にできたら良い」と話している。

 火山防災協議会は改正活動火山対策特別措置法に基づき、各火山の地元自治体などが中心になって設置。火山活動の影響を示したハザードマップの作成、避難計画の立案、登山者への情報発信の在り方などを検討する。御嶽山では14年9月の噴火後に設立した。

2016年3月 5日掲載