TOP2016年03月名大大学院地震火山研究センター報告会 噴火後も膨張・収縮か

 名古屋大大学院地震火山研究センターの本年度の年次報告会が18日、名古屋市の同大で開かれた=写真。寺川寿子講師は御嶽山について、2014年9月の噴火後も火山活動の活発化で内部の圧力が変化し、膨張したり、収縮したりした可能性があると報告した。

 寺川講師は、14年8月から15年3月の間に山頂付近で起きた地震の分析結果を説明。噴火前は水蒸気の膨張などで内部の圧力が高まるためか、東西に岩盤が引っ張られて断層がずれる「正断層型」の地震が多い一方、噴火後は岩盤が押し合ってずれる「逆断層型」が目立つ―とした。

 その上で、噴火後の14年11月と15年1〜2月ごろにも正断層型の地震が増えたと報告。内部の圧力が変化した可能性を指摘した。

 同大学院持続的共発展(きょうはってん)教育研究センターの中村秀規特任准教授は、地震火山研究センターの山岡耕春教授が中心となって進める文部科学省の地域防災の研究プロジェクトについて報告。御嶽山や焼岳、白山の麓で自治体担当者らに呼び掛けて開いたワークショップ(参加型講習会)について、「組織を背負わずに個人同士で意見を交わせる」などと利点を説明した。

2016年3月19日掲載