TOP2016年03月噴火1年半、山に祈り 遺族「早く登りたい」
献花台の前に立ち、御嶽山に向かって手を合わせる遺族ら=26日午前10時38分、木曽町三岳

 2014年9月27日に起きた御嶽山噴火災害から1年半がたった27日、木曽郡木曽町三岳や同郡王滝村に設置された献花台には、犠牲になった人たちの家族や、同僚を亡くした人、いまだ行方が分からない人の家族らが訪れ、それぞれに祈りをささげた。

 岐阜県各務原市の丹羽隆文さん(62)は王滝村、木曽町の献花台を巡り、一緒に登っていて噴石に当たって命を落とした妻玲子さん=当時(61)、木曽郡上松町出身=のことを思って手を合わせた。長男家族や玲子さんのきょうだいと計8人で訪れ「元気でいることを報告した」といい、「入山規制が早く緩和され、妻を亡くした(八丁ダルミ)付近まで早く登りたい」と語った。

 正午ごろ、王滝村の松原スポーツ公園にある献花台には、行方不明者の家族と、娘を亡くした都内の夫婦が訪れていた。その場で、行方不明者の父親が「このままでは何も終わらない。まだ先が長いと思っています」と話すと、娘を亡くした女性は「うちの子は見つかったが、全員が見つからないうちは何かが終わったという感じは持てない」と応じた。

 不明者の父親は取材に「何かできたことがあったのではないかと自分を責めてしまう。子どもには『いつの日か捜しに行く』と伝えた」。

 娘を亡くした夫婦は、献花台に来る前に、王滝村のスキー場「おんたけ2240」のゴンドラで山頂により近い場所まで行ってきた。夫は「つらい。ただお参りしただけで、特に(娘に)言葉はかけなかった」と言った。

2016年3月28日掲載