TOP2016年07月初の慰霊登山 被災者家族の会
姿を見せた剣ケ峰(中央右奥)を眺める慰霊登山参加者たち=24日正午、御嶽山二ノ池近く

 2014年9月27日に起きた御嶽山噴火災害の被災者家族らでつくる「山びこの会」は24日、会として初の慰霊登山を行った。10組25人が木曽郡木曽町三岳から黒沢口登山道で入り、入山可能な登山道で山頂の剣ケ峰に最も近い二ノ池前などで慰霊式を行い、犠牲者58人の冥福と行方不明者5人の早期発見を祈った。

 午前7時半ごろ、御岳ロープウェイで7合目の飯森高原駅へ。1時間半ほどで8合目の山小屋「女人堂」付近まで登り、1回目の慰霊式を開いた。大切な人を失った悲嘆のケアなどに宗教を超えて取り組む「臨床宗教師」の僧侶や神職らが同行。読経などの後、参加者は花束を手向けた。

 その後、2時間ほどかけて二ノ池前へ。途中、噴火が始まった午前11時52分に合わせて黙とうした。2回目の慰霊式では、読経に合わせて山びこの会事務局が犠牲者と行方不明者の名前を1人ずつ読み上げ、時折ガスの晴れ間からのぞく剣ケ峰に向け、参加者は花束や飲み物などをささげて手を合わせた。

 下山後、山びこの会事務局代表のシャーロック英子さん(57)=東京都目黒区=は「御嶽山を身近に実感でき、良い慰霊登山だった」と話した。黒沢口登山道は6月下旬、二ノ池を経て岐阜県側に登山できるよう規制緩和された。剣ケ峰を含む山頂一帯は規制が続いている。

2016年7月25日掲載