TOP2016年08月災害後の対応、冊子に 国交省多治見砂防国道事務所
多治見砂防国道事務所が作った冊子「御嶽山の恵みそして語り継ぐこと」

 国土交通省多治見砂防国道事務所(岐阜県多治見市)は、2014年9月に起きた御嶽山噴火災害後の同省の対応や、御嶽山の魅力などについてまとめた冊子「御嶽山の恵みそして語り継ぐこと」を作った。当時の対応を今後、噴火が起きた際に生かす狙いで関係機関に配布する。簡易版もあり、10月に木曽郡木曽町で開く「火山砂防フォーラム」(火山のある全国の市町村でつくる委員会主催)で配る予定だ。

 冊子の前半は、御嶽山周辺の四季折々の写真を載せ、木曽郡木曽町、王滝村、岐阜県高山市、下呂市の滝や神社、観光資源なども紹介。児童でも分かるように、御嶽山の成り立ちや、昭和以降の噴火や地震を説明している。山小屋や観光関係者、地元小中学生らが御嶽山の魅力や噴火への備えについても語っている。

 後半は、噴火後、降灰による土石流などの二次災害を防ぐために行った緊急調査や土石流のシミュレーション結果、コンクリートブロックを積み上げた砂防堰堤(えんてい)の設置など国交省の取り組みをまとめた。林野庁や県などと役割分担し、監視カメラなどを設置したことも取り上げた。

 巻末の資料で、国、両県、周辺市町村の対応、被害状況なども紹介した。A4判、236ページ。100部印刷した。多治見砂防国道事務所の後藤明副所長は「御嶽山と人々との関わりや自然、文化とともに、噴火災害の教訓を知ってほしい」としている。

2016年8月 9日掲載