TOP2016年09月御嶽山登山道、王滝口9合目まで規制緩和
規制が緩和された御嶽山9合目付近。王滝頂上山荘(奥)が見える=24日午前8時58分、王滝村

 木曽郡王滝村は24日、御嶽山王滝口登山道の入山規制を一部緩和し、火口から約1キロの9合目まで登れるようになった。遺族や登山ガイドら十数人がさっそく登山し、2014年9月27日に起きた噴火災害の犠牲者を悼んだ。

 9合目は登山口の田の原から2時間ほど。24日は曇りだったが、9合目では王滝頂上山荘が見え、雲の切れ間から中央アルプスや八ケ岳も望めた。

 噴火で次男祐樹さんとその婚約者を失った所清和さん(54)、喜代美さん(54)夫婦=愛知県一宮市=は9合目で、祐樹さんらを思って育てたヒマワリを手向けた。清和さんは「ここまで来られてうれしい」とし、「(将来は)頂上に登り、祐樹が履いていた靴で下りたい」と話した。

 登山ガイド倉本豊さん(60)=木曽郡木曽町=も山頂に向かって手を合わせた。被災者家族らによる「山びこの会」が小型無人機ドローンで3日に行った再捜索に協力。行方不明者5人が見つかっていないことに「申し訳ないという気持ちがある」と話した。

 村は規制緩和前に9合目避難小屋を補強し、ヘルメットや防災無線スピーカーを設置。村道を冬季閉鎖する11月上旬まで、午前7時〜午後4時にゲートを開ける。御嶽山の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)で火口約1キロ圏内は入山規制が続いている。

2016年9月25日掲載