TOP2016年09月「会いに来たぞ」あふれる思い 王滝で遺族ら三回忌
板に記したメッセージをささげた後、手を合わせる遺族ら=26日午後3時12分、王滝村の田の原遥拝所

 58人が犠牲となり、5人が行方不明となった御嶽山噴火が27日で発生2年を迎えるのを前に、被災者家族らでつくる「山びこの会」は26日、木曽郡王滝村の王滝口登山道・田の原遥拝(ようはい)所で三回忌の催しをした。遺族や行方不明者の家族、村民ら約60人が出席。木の板に犠牲者らへのメッセージを書き込んでささげた。

 遺族らは「助けられなくて申し訳なかった」などと板にメッセージを書いた。板を供えた後、行方不明者の家族、遺族の順に御嶽山に向かって「待ってるよ。早く出てきてくれ」「会いに来たぞ」などと声を張り上げた。

 追悼の御詠歌を唱えた王滝村の山下愛子さん(85)は「噴火は村民全体が忘れてはならない出来事」。山びこの会事務局代表のシャーロック英子さん(57)=東京都=は「家族が心の叫びを吐き出せるいい機会になった。地元の人と一緒に慰霊することができ、ありがたかった」と話した。

 27日は木曽郡木曽町や王滝村が主催し、同町三岳小学校で「御嶽山噴火災害犠牲者追悼式」があり、噴火時刻の午前11時52分に黙とうをささげる。

2016年9月27日掲載