TOP2016年10月山小屋再興、少しずつ 「女人堂」今季営業終了
小屋閉めの準備で、ござをまとめる起さん=10日午後、木曽町

 2014年9月27日に噴火した御嶽山(長野・岐阜県境)の黒沢口登山道8合目にある山小屋「女人堂」(木曽郡木曽町三岳)は10日、今季の営業を終え、小屋を閉める準備に入った。例年と同じ7月1日に小屋を開けたが、客足は昨年と同程度で噴火前の2割ほどだったという。それでも、登山道を歩く人は昨年より増えたといい、一歩進んだとみている。

 山頂方面が望めた10日は、バスツアーの日帰り客などで登山道はにぎわった。女人堂では、オーナーの起(おこし)信幸さん(40)らスタッフ4人が食事や買い物で利用する客に対応する傍らで、少しずつ客室のござを外したり、布団をシートでくるんだりする作業に当たった。雪の重みに耐えるよう筋交いを入れたり、窓に板を打ち付けるなどして、3〜4日間で小屋を閉める。

 黒沢口登山道は6月下旬、入山規制が一部緩和され、山頂には登れないものの、岐阜県側まで行けるようになった。日帰り客は目立ったが、山小屋利用者は、段階的に入山規制が緩和された昨年と変わらなかったという。起さんは「営業は厳しいが、山小屋を続けて、人を迎えるのが三岳の伝統。少しずつでも前に進むしかない」と話した。

 御岳ロープウェイ(木曽町)の山頂側駅周辺の黒沢口登山道7〜7・5合目は現在、紅葉の見頃。ロープウエーは11月6日まで営業する予定で、運営会社の今孝志社長(62)は「例年、10月が最も利用客が多い。今後は天気も回復しそう」とし、シーズン終盤の入り込みに期待している。

 9合目の石室山荘も10日で営業を終えた。7合目の行場山荘は23日まで、岐阜県下呂市の五の池小屋は16日まで営業する予定だ。

2016年10月12日掲載