TOP2016年10月全域で防災訓練 計画策定後初めて、情報伝達確認
訓練で連絡を受けた内容を書き込む県木曽地方事務所の百瀬課長補佐=12日午後1時49分、木曽町

 長野、岐阜県などでつくる御嶽山火山防災協議会は12日、火山活動が活発になった時を想定し、防災訓練を御嶽山の山域全体で行った。3月に火山防災計画を作ってから訓練は初めて。電話やファクスで情報が素早く伝わるか確認し、登山道では防災無線などで周知した。

 2014年9月の噴火では発生直後、行政間で情報が入り乱れ、救助開始が遅れた。

 訓練は、火山性地震増などで気象庁が噴火警戒レベルの引き上げを検討していると想定。県木曽地方事務所(木曽郡木曽町)には午後1時10分すぎ、長野地方気象台の情報が電話とファクスで入り、国土交通省飯田国道事務所(飯田市)や木曽森林管理署(木曽町)など5カ所に電話やファクス、メールで伝えた。

 同1時半すぎには、大きな火山性微動も観測され、気象庁がレベルを現在の2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、火口から4キロが警戒が必要とする2報が入り、各機関に伝えた。

 木曽郡王滝村や木曽町も、火山防災計画に基づき、道路の通行止めや入山規制をする対応を確認した。

 王滝村は2報を受け、村役場から防災無線で、王滝口登山道の田の原駐車場や9合目の避難小屋のスピーカーで呼び掛けた。村が独自に運用するスマートフォン用の防災アプリでは下山するよう促した。木曽町は御岳ロープウェイ駅に設置した防災無線で呼び掛けようとしたが、うまく音声が出なかった。機械トラブルとみられるという。

 岐阜県側の山頂部、三ノ池北西に位置する五の池小屋周辺では、職員8人がサイレンを鳴らし、スピーカーで「小屋に避難してください」と呼び掛け、どこまで聞こえるか確認した。

 その後も木曽地事所は木曽、王滝両町村に、通行止めや避難者の有無、下山状況などを尋ねた。地事所地域政策課の百瀬秀幸課長補佐は「スムーズにいったと思う。町村の担当者とともに、課題を検証したい」と話した。

2016年10月13日掲載