TOP2016年10月二ノ池本館、解体完了 新たな山小屋、18年開業目指す
二ノ池本館の解体が終わった現場で作業する小寺さん(手前右)=13日

 木曽郡木曽町は13日、老朽化に伴い、1カ月前から続けてきた御嶽山の山小屋「二ノ池本館」の解体工事を終えた。町は早ければ来秋にも新たな山小屋を完成させ、2018年の開業を目指す。

 二ノ池本館は火口から約1キロにある二ノ池横にあった。木造2階建てで約70人が宿泊でき、今春まで民間所有だったのを町が譲り受けた。

 解体工事には、14年の噴火災害時に同館支配人だった小寺祐介さん(36)も業者の契約社員として参加。天候悪化などの場合、工事を続けるかどうかといった判断も任されていたという。小寺さんによると、工事中、かつての常連客や、2年前の噴火時にここに逃げ込んで生還した人が、目に焼き付けておこうと様子を見に来たという。

 町は8月から、山小屋関係者や町議らでつくる建設委員会で新二ノ池本館の役割を検討中。宿泊機能だけでなく、山麓に設ける構想があるビジターセンターとセットで火山情報も提供する方針だ。

 支配人を8年間務めた小寺さんは、解体が決まった当初は寂しさもあったというが、工事に関わるうちに気持ちの整理がついた。「町が防災設備の整った山小屋を新たに設けようとしていることがありがたい」と話している。

2016年10月14日掲載