TOP2016年10月慰霊碑、山頂と山麓1基ずつ 実行委、初会合で方針確認
候補地の一つの松原スポーツ公園を視察する実行委員ら=19日、王滝村

 犠牲者58人、行方不明者5人を出した2014年9月の御嶽山噴火災害で19日、遺族らから建立を求める声が出ていた慰霊碑が、木曽郡木曽町の山頂付近と同郡王滝村の山麓に1基ずつ設けることが決まった。2町村の関係者でつくる慰霊碑建立実行委員会の初会合が同村で開き、方針を確認。山麓の碑は来年9月27日の噴火3年の日に開く追悼式に間に合わせる。

 会合で、原久仁男・木曽町長は「遺族からも意見をもらいながら、建立を早期に実現したい」、瀬戸普・王滝村長は「来年の追悼式で、慰霊碑の除幕ができればいい」とあいさつした。

 山麓側の候補地は献花台がある松原スポーツ公園や、王滝口登山道7合目の田の原周辺などが挙がっている。山頂側の場所や完成時期は、火山活動に伴い火口からおおむね1キロ圏内の入山規制が続いており、今後協議する。費用は両町村で出し合う。

 会合後、委員たちは19日に松原スポーツ公園を視察した。実行委員長の下出謙介・王滝村議長(72)は「遺族の考えを優先したい。年内には場所や規模、碑の形をある程度固めたい」。被災者家族らでつくる「山びこの会」事務局代表で噴火で妹の夫を失ったシャーロック英子さん(57)=東京都=は「私たちの願いや将来へのメッセージが伝わる碑になればいい」と話した。

 委員は、両町村長、議長、住民組織の代表、遺族ら12人に委嘱。遺族はシャーロックさんら2人で、今後増やすことを検討するという。

2016年10月20日掲載