TOP2016年10月山小屋営業4軒全て終了 行場山荘の利用客2割ほど増
今季の営業を終える間際に、登山客らと話をする田ノ上さん(右)

 2014年9月27日に噴火した御嶽山の黒沢口登山道7合目にある山小屋「行場山荘」(木曽郡木曽町)が23日、今季の営業を終えた。噴火後、初めて小屋を開けた昨季より2割ほど利用客が多かったという。岐阜県側も含め、御嶽山で今季開けていた4カ所の山小屋は全て営業を終了したことになる。

 御岳ロープウェイ山頂側の飯森高原駅から歩いて10分ほどの場所にある行場山荘には、朝から登山客らが訪れ、主人の田ノ上徳延(よしのぶ)さん(69)ら家族3人で接客。午後3時すぎから、畳などを外し始めた。小屋閉めは24日から行う。

 行場山荘は今季、例年より少し早い7月2日に営業を始めた。利用客は昨季より増えたが、噴火前の半分程度という。昨季は来なかった御嶽信仰の信者のグループも訪れた。田ノ上さんは「まだ頂上まで登れない山なのに、来てくれる人に本当に感謝している」と話した。

 御嶽山ではまだ5人が行方不明のまま。田ノ上さんは「家族のことを思うと、山小屋をPRしようという気持ちにはなれない」といい、「早く不明者が見つかり、一帯が少しずつ元の姿に戻ればいい」と願っている。

 御岳ロープウェイは11月6日まで運行する。

2016年10月24日掲載