TOP2016年12月御嶽山観光など木曽で議論 名大主催の意見交換会
御嶽山噴火災害からの復興の課題などについて話し合った意見交換会=9日、木曽町

 名古屋大は9日、2014年9月に噴火災害があった御嶽山(長野・岐阜県境)の麓の自治体や観光、山岳の関係者が火山防災や災害からの復興の課題などを考える意見交換会を木曽郡木曽町で開いた。自治体関係者のみが参加し安全対策が議論の中心となった1月の1回目とは異なり、観光面が主な話題となった。

 約50人が参加し、冒頭以外は非公開で実施した。災害から2年余りがたち、「火山だと意識せずに登る人がいる」と防災意識の風化を指摘する声の一方、観光を巡って「登山者が多く訪れる中京圏に、御嶽山のさまざまな情報が伝わっていない」「紅葉シーズンに、犠牲者の追悼式に関係した番組ばかりがあると元気がなくなる」といった意見も出た。「(入山規制で)山頂の剣ケ峰まで登れない状況が続くのなら、別の場所に仮の頂上を設けてはどうか」という提案もあった。

 登山道の安全確認や軽微な修繕などをするパトロール隊員を務める木曽町の倉本豊さん(60)は取材に、「御嶽山麓からの情報発信を、行政任せにせず、山の関係者も本腰を入れてやる時期にきていると思う」と話していた。

 意見交換会は、焼岳、白山と合わせた活火山3座を対象とする文部科学省の地域防災対策支援研究プロジェクトの一環。JTB総合研究所の河野まゆ子主任研究員(43)による、被災地の情報発信や災害への備えなどについての講演もあった。

2016年12月10日掲載