TOP2016年12月御嶽山火山情報、信者にも 木曽で意見交換会
「県火山防災の在り方検討会」の中間報告書案について意見交換した木曽地方の山小屋、観光関係者ら=12日、木曽町

 県内4火山の啓発の方向性などを示す「県火山防災のあり方検討会」の中間報告書案について、県と木曽地方の山小屋、観光関係者らとの意見交換会が12日、木曽郡木曽町で初めて開かれた。2014年9月の御嶽山噴火災害に見舞われた現場の意見を尊重する目的。一般登山客とは別に御嶽信仰の信者への情報提供の必要性など県の議論ではなかった意見が出た。

 会議は、検討会座長の野池明登・県危機管理部長、木曽町と同郡王滝村の山小屋、観光、学校関係者ら17人が出席した。

 中間報告書案は、御嶽山、乗鞍岳、焼岳、浅間山を対象に、火山防災の情報発信機能を備えたビジターセンターの拡充のほか、噴火災害や火山の知識を伝える人材育成を提言している。ビジターセンターを巡り、山小屋関係者の1人は「御嶽山は信仰の山という面がある」と指摘。信者への情報提供や、どの御嶽信仰の講社が登っているかなどの情報を把握する方法を検討するよう求めた。

 登山口が木曽町、王滝村、岐阜県側と複数あり、「同じ情報が各登山口で伝わるようにしてほしい」との声も。「早朝に出発する登山者に情報が伝わらない可能性もある」との懸念から、「必ずビジターセンターを通らないと登れない仕組みにすべきだ」とする意見もあった。インターネット環境を整え、ビジターセンターと途中の山小屋が同じ情報が共有できるよう要望も出た。

 このほか、噴火災害を風化させないために御嶽山の名称の「○○火山」への変更、緊急地震速報と同様に緊急の火山情報を携帯電話のメールに流す仕組みの導入といった提案もあった。

 野池県危機管理部長は「噴火災害の起きた地域ならではの、具体的な意見を聞くことができた」とし、可能な部分は来年1月にまとめる予定の最終報告に生かすとした。県は御嶽山噴火災害の被災者家族との意見交換会も14日に松本市で開く。

2016年12月13日掲載