TOP2017年03月京都・清水寺の森貫主が揮毫 王滝の慰霊碑「鎮魂」の文字
慰霊碑の建立予定地から望む御嶽山=29日、王滝村の松原スポーツ公園内の高台

 2014年9月に犠牲者58人、行方不明者5人を出した御嶽山噴火災害で、木曽郡王滝村の松原スポーツ公園に建立する慰霊碑を巡り、年末に世相を表す「今年の漢字」の揮毫(きごう)で知られる京都・清水寺の森清範(せいはん)貫主が「鎮魂」の文字を書くことが29日、分かった。同郡木曽町の原久仁男町長らが28日に同寺を訪れて依頼し、快諾を得たという。

 原町長によると、2003年10月に旧三岳村(現木曽町)の御岳ロープウェイスキー場のゴンドラリフトが支柱やワイヤに衝突し、その弾みで男女2人が地面に転落して死亡する事故が起きた後にも、森貫主が慰霊碑の文字を揮毫したことがある。森貫主は昨秋、木曽町内で講演しており、その際に原町長が打診。今回、正式に依頼したという。

 慰霊碑は、木曽町と王滝村や住民、遺族らでつくる建立実行委員会が、山麓と山頂に1カ所ずつ設ける方針。山麓側は松原スポーツ公園内に設け、噴火から丸3年となる9月27日に除幕する。山頂側は、入山規制が緩和され、山頂まで登れるようになってから場所を決める。

 慰霊碑建立のため、王滝村と木曽町はそれぞれ住民から寄付を募る方針で、4月半ばにちらしを全戸配布し、両町村のホームページでも呼び掛ける予定。両町村以外の人からも寄付を受け付ける。原町長は「この地域のことが分かっていて、名の通っている方に揮毫してもらい、犠牲者の冥福を祈りたい」と話している。

2017年3月30日掲載