TOP2017年07月火山防災・研究に貢献 木曽町三岳支所、名大施設開所式
御嶽山火山研究施設で、表示されているデータについて説明を受ける開所式の参加者ら=2日、木曽町

 2014年9月の御嶽山噴火災害を受け名古屋大(名古屋市)が木曽郡木曽町の町三岳支所内に設けた「御嶽山火山研究施設」の開所式が2日、同町で開かれた。同施設は御嶽山の火山活動をこれまで以上に把握するほか、住民らの防災力向上や、火山防災の啓発活動をする「マイスター」の育成支援などに当たる。

 御嶽山周辺で観測された地震や地殻変動のデータが名古屋大で解析され、同施設で見ることができる。国友孝洋特任准教授(火山防災観測地震学)が週末を中心に週4日程度勤務し、県に出向した木曽町職員が、研究協力員として業務を補佐する。運営経費は主に県が負担する。

 同施設は、県が本年度内に認定開始を目指している「御嶽山火山マイスター」の育成を支援。住民向けの火山防災講座も開く予定だ。木曽町は火山情報を発信する拠点「ビジターセンター」のメイン施設を19年度に着工する方針を示しており、同施設も連携していく。

 支所隣の三岳公民館で開かれた開所式で、名古屋大の松尾清一学長は「地元と協力して火山研究の発展に貢献したい」とあいさつ。木曽町の原久仁男町長は「山の状態が地元で分かる人材の育成に期待している」、木曽郡王滝村の瀬戸普村長は「待ちに待った施設。しっかり施設を使うことがわれわれの使命」と述べた。

2017年7月 3日掲載