TOP2017年07月「二ノ池本館」建て替え 木曽・三岳で安全祈願祭
二ノ池本館工事の無事を願った安全祈願祭=12日午前10時24分、木曽町三岳

 御嶽山山頂に近い山小屋「二ノ池本館」を建て替える工事の安全祈願祭が12日、木曽郡木曽町三岳の山麓であった。2014年9月の噴火災害で山頂付近の山小屋は再開の見通しが立っていない。所有する同町は来シーズンに利用を始める予定で、山頂一帯の宿泊や防災の拠点とする。

 以前の二ノ池本館は、火口から約1キロ離れた二ノ池(標高約2900メートル)の横にあり民間所有だった。14年の噴火では、屋根の一部が噴石で損傷した。避難してきた登山者をスタッフが誘導して下山させた。

 町が譲り受けて昨秋解体。新たな施設は同じ場所に建てる。木造2階建てで70人が宿泊できる。総工費は2億6700万円で、噴石対策として、屋根や壁は防弾チョッキにも使われる「アラミド繊維」で補強する。工期は来年3月下旬まで。

 山麓に設ける火山防災について啓発するビジターセンターのサテライト施設の位置付け。噴火関連の展示をするほか、登山道の安全確認をする安全パトロール隊の拠点、災害時の避難場所にもする。

 安全祈願祭は御岳ロープウェイ鹿ノ瀬駅近くであった。小雨が降り、山頂は望めなかったが、町職員や住民、業者の13人が出席した。原久仁男町長は「より安全対策を強化する。二ノ池本館整備はその第一歩になる」とあいさつ。今後は山頂付近に人を泊めない方がいいと思っているとして「この山小屋が宿泊の基幹施設になる」とも述べた。

2017年7月13日掲載