TOP2017年08月規制範囲内の捜索、協議へ 木曽町・王滝村、不明者家族側と
入山規制範囲内での山びこの会による行方不明者捜索について、木曽町、王滝村側が協議する方針を示した会合=4日、木曽町役場

 木曽郡木曽町、王滝村は4日、2014年の御嶽山噴火災害の被災者家族らの「山びこの会」が求めていた御嶽山の入山規制範囲(火口からおおむね1キロ)内での行方不明者5人の捜索について、協議に応じる方針を示した。御嶽山の噴火警戒レベルは8日にも現在の2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げられる見通し。規制解除について両町村は、シェルター(退避壕(ごう))設置などの安全対策の整備を条件としているが、規制範囲内でも安全性が確保できると判断した場所については捜索が可能―との認識を示した。

 両町村と同会は4日、木曽町で会合を開催。冒頭以外は非公開だった。両町村と同会によると、同会がレベル引き下げ後の規制範囲内での捜索を求めたのに対し、両町村は、気象庁と地元自治体でつくる御嶽山火山防災協議会の8日の会合を踏まえ、捜索に向けた協議を始める考えを示した。

 木曽町の外戸賢二総務課長は取材に、「8日の気象庁の発表内容を見て、(規制範囲内の)登山道や施設を調査し、安全に捜索できる場所が出てくれば検討したい」とした。王滝村の鍛冶谷洋一総務課長は「行方不明者の家族の思いを考えれば、協議開始は当然。現地調査の結果によっては、捜索の可能性はある」とした。

 同会は昨年、小型無人機ドローンで規制範囲外から捜索したが、行方不明者の発見には至らなかった。会員の行方不明者家族らが規制範囲内での捜索を働き掛けていた。同会事務局代表のシャーロック英子さん(58)=東京都=は、「捜索の準備を進めたい。場所を絞った短時間の捜索を今季中に実現したい」と述べた。

2017年8月 5日掲載