TOP2017年09月防災誓い、遺族の涙 噴火から3年、追悼登山も
噴火発生時刻に合わせ王滝口登山道9合目で手を合わせる遺族ら=27日午前11時53分
「鎮魂」と刻まれた慰霊碑を除幕する清水寺の森清範貫主(左から4人目)ら=27日午前11時9分、王滝村の松原スポーツ公園

 御嶽山噴火災害から3年となった27日。木曽郡王滝村の松原スポーツ公園で行われた追悼式で、遺族や行方不明者の家族は今も消えない悲しみを口にし、自治体関係者らは噴火災害の記憶をつなぎ、教訓を生かしていくことを誓った。また、御嶽山に追悼登山する人もいた。

 紅葉に染まりつつある御嶽山を望む公園で行われた慰霊碑の除幕式では、犠牲者や行方不明者の名が刻まれた芳名碑、銘文碑も披露。「まれにみる噴火災害となった。再び起こらぬように、防災力強化のための研さんを積んでいく」と銘文碑に刻まれた文言が読み上げられると、涙を流す遺族もいた。

 遺族らは1人ずつ白い菊を慰霊碑に手向け、持参した花や折り鶴を供える人もいた。

 噴火の犠牲となった横浜市の近江屋洋さん=当時(26)=の両親、勇蔵さん(68)と初子さん(64)は初めて追悼式に参列。「これで一区切りになるとは思うが、それがいいことなのかは分からない」と話した。

 式には洋さんと登っていて生還した会社の同僚男性(50)も出席し、洋さんが集めていた百名山のバッジを両親に手渡した。受け取った初子さんは「気遣いがありがたい」と感謝した。

 入山規制範囲手前の王滝口登山道の9合目でも、10人ほどの登山者らが噴火時刻に合わせ黙とうした。

 現在は入山規制範囲となっている八丁ダルミ付近で父親が亡くなった県内の女性(25)は「父が亡くなった場所にはまだ行けない。早く行きたいし、行けば一区切り付くかもしれない」と言葉少なに語った。

2017年9月27日掲載