TOP2017年11月「火山防災ミュージアム」設置を 被災者家族の会が要望
火山防災ミュージアム設置の要望書を原木曽町長(中央)に手渡すシャーロックさん

 2014年の御嶽山噴火災害の被災者家族らでつくる「山びこの会」事務局代表のシャーロック英子さん(58)=東京都=らが1日、木曽郡木曽町役場を訪れ、原久仁男町長、同郡王滝村の鍛冶谷洋一総務課長に、両町村が建設を目指している「ビジターセンター」とは別に、遺品や噴火の被害を伝える「火山防災ミュージアム」(仮称)を設置するように要望した。

 ビジターセンターは噴火災害を教訓に発案され、火山防災の情報提供や啓発を担う。木曽町三岳にメインとなる施設、王滝村田の原や木曽町の山小屋などにサテライト施設を設ける方針で、10月30日に建設検討委員会が発足した。委員には両町村や県の職員、山小屋関係者らが入っているが、遺族は入っていない。

 シャーロックさんは「噴火について伝え、登山客だけでなく大勢の人が集まる施設を別に設けてほしい」と要望。原町長は「地元で考えているビジターセンターも噴火の恐ろしさを伝えることを前提にしている。財政的に二つ建てるのは難しい」とした。

 遺族側は、ミュージアムについて、噴火災害の書物や新聞記事、遺品などを置き、火山の成り立ちなどを知る視聴覚室や慰霊碑の設置、被災建物の移築などを求めている。

 このほか、シャーロックさんは、気象庁が噴火警戒レベルを導入した07年以降、地元町村が取ってきた火山防災の対応などについて第三者委員会を設けて検証することも要望。来年、同会で再び行方不明者の捜索をする方針を伝え、協力も求めた。

 同会は12月、阿部守一知事にも同様の要望をする方針。

2017年11月 2日掲載