TOP2018年01月社務所などに噴石対策 木曽町、御嶽神社と協議
解体されて麓に下ろされた御嶽神社の祈〓所の外壁。至る所に穴が開き、噴石の衝撃の強さをうかがわせた=2017年9月

 木曽郡木曽町が御嶽山の入山規制解除に向けた準備として、山頂部で御嶽神社が建て替え中の祈〓(きとう)所と、現在も残る社務所について、町が財政負担をして噴石対策を検討していることが17日、分かった。町は山頂部にあった御嶽頂上山荘の跡地にシェルター(退避壕(ごう))を設ける計画をしているが、再び噴火した際に登山者が避難できる施設がより多くあった方がいいと考え、神社側と協議している。

 御嶽神社によると、祈〓所は昨秋、取り壊しており、今夏には建て替えを完了する予定。現在も残っている社務所は、将来的に建て替えるのかどうかは損傷の状況などを見て決めるという。噴石対策は、天井部分と火口側の壁に噴石にも耐えられるアラミド繊維を張ったり、ブロック塀を設けたりする方法が候補に挙がっている。町は防災対策のため政教分離原則には反しないとしている。

 2014年9月の噴火時には、神社の開山期間が終わっており、祈〓所に鍵がかかっていたため登山者が逃げ込めなかった。町は神社の開山期間以外の利用方法も神社側と協議していきたいとしている。御嶽神社の武居哲也宮司は「少なくとも開山期間中には、登山者が避難できるようにしたい」としている。

 木曽町は今秋を目標に、山頂まで登山できるようにしたいと考えており、原久仁男町長は「降灰などで荒れている山頂付近の登山道整備と、一体的な噴石対策を整えたい」としている。

(〓は、示ヘンに寿の旧字体)

2018年1月18日掲載