TOP2018年01月山頂部の慰霊碑計画 山荘跡地に建立決定
御嶽山頂近くに設ける慰霊碑のイメージ図(刻む文字は今後決める)

 犠牲者58人、行方不明者5人を出した2014年9月の御嶽山噴火災害を受け、山頂部への慰霊碑建立を検討してきた地元の慰霊碑建立実行委員会は29日、解体中の御嶽頂上山荘跡地に建てることを決めた。噴火から4年となる今年9月27日までの建立を目標にするという。ただ、山頂までの入山規制解除は別途検討するとしている。

 実行委員会は木曽郡木曽町や同郡王滝村、遺族らで16年に結成。山麓と山頂付近に慰霊碑を設けることを目指し、昨年9月、噴火から3年目の追悼式に合わせ、王滝村の松原スポーツ公園内に一つ目の慰霊碑を建てた。その後、山頂部の慰霊碑を検討してきた。

 山頂部の慰霊碑は高さ約2メートル、敷地は1・8メートル四方を予定。御嶽山から出た石を使う。万が一、噴火があっても耐えられるように屋根も設ける計画だ。

 刻む文字は今後決めるが、碑の側面に噴火災害が起きたことを伝える文章なども入れるという。費用は1千万円程度を見込み、寄付以外は、両町村が折半する。

 御嶽山の噴火警戒レベルは現在、1(活火山であることに留意)だが、両町村は火口からおおむね1キロ圏内への入山規制を継続中。木曽町は所有する御嶽頂上山荘を解体中で、撤去が終わり次第、跡地にシェルター(退避壕(ごう))を設け、その後、慰霊碑を設置する計画だ。町は「(慰霊碑を)盆明けに空輸し、現地で設置作業に入りたい」とする。

 ただ、山頂部にある御嶽神社の祈〓(きとう)所の建て替え作業の進み具合や、遺族や行方不明者の家族の考えを聞く必要もあるといい、木曽町の原久仁男町長は「慰霊碑建立や入山規制解除の時期は流動的」ともしている。

 実行委の会議に出席した、被災者家族らによる「山びこの会」事務局代表のシャーロック英子さん(東京)は「ようやく山麓、山頂の二つの慰霊碑のめどがたった。登山者の心に染み、噴火災害を風化させない思いを碑の銘文に刻んでほしい」と話した。

(〓は、示ヘンに寿の旧字体)

2018年1月30日掲載