TOP2018年05月噴火日の消防通信開示へ 木曽広域連合

 御嶽山噴火災害(2014年9月)の行方不明者の家族らからの要請を受け、木曽広域消防本部の通信記録の開示を協議してきた木曽広域連合の正副連合長会は11日、配偶者や2親等以内の人からの請求があれば開示する方針を固めた。5月31日に情報公開や個人情報保護に関する条例の改正案を広域連合議会に提出し、可決されれば6月1日から公開する。

 行方不明になっている愛知県碧南市、運送業大図和彦さん=当時(49)=が被災当時、119番通報をしていたことを知った弟の純司さん(50)ら家族と和彦さんの同級生が2月、音声の開示などを求める約4100人分の署名を同広域連合に提出していた。

 正副連合長会は、配偶者や2親等以内の人の請求があれば、消防本部で音声を聞いてもらったり、CDに記録して持ち帰ってもらったりするようにする方針。この日、木曽郡木曽町で開いた会合でも異論はなかった。

 和彦さんは噴火当日、仲間とともに同郡王滝村の登山口から入山し被災した。純司さんは被災場所の手掛かりを得ようと、同消防本部に和彦さんの119番通報の通話内容の開示を求めたが、条例は本人以外への公開を認めておらず、明らかにされなかった。

 原久仁男連合長(木曽町長)は「少し時間はかかってしまったが、これで家族の気持ちに応えられると思う」。純司さんは「本決まりではないが、前に向かって進むのであればうれしく思う。署名集めで協力してくれた人たちに感謝したい」と話した。

2018年5月12日掲載