TOP2018年06月119番音声記録 初開示 木曽広域連合

 2014年9月27日の御嶽山噴火災害で行方不明になっている愛知県碧南市、運送業大図和彦さん=当時(49)=が噴火当日、木曽広域消防本部(木曽郡木曽町)に119番通報した際の音声を記録したCDなどが8日、同市の家族の元に届いた。大図さんの弟の純司さん(50)らの要請を受け、木曽広域連合(木曽町)は、それまで認めていなかった本人以外の家族への音声記録などが開示できるよう、関係条例を5月31日に改正していた。
 同本部によると、同災害での119番通報の音声記録が開示されたのは今回が初めて。音声を書き起こした文書や、和彦さんの携帯電話の発信域を示す情報も開示したという。和彦さんの被災場所の手掛かりを得るため開示を求めてきた純司さんは8日、信濃毎日新聞の取材に「家族そろって聞きたい」と述べた。

 和彦さんが119番通報をしていたことを知った純司さんらは5月までに3回にわたって音声記録の開示を請求したが認められず、和彦さんの同級生が開示を求める約4100人分の署名を集め、同広域連合に提出した。木曽広域連合は関係条例を改正し、配偶者や2親等以内への開示が可能になった。

 家族からの開示請求は4日に同本部に届き、8日昼すぎにCDなどが簡易書留で家族の元に送られた。

 純司さんは8日深夜、「(開示に向けた)署名活動に協力してくださった方には感謝の気持ちでいっぱいです」とのコメントを出した。音声記録の開示を「うれしく思う」とする一方、「データには間違いなく本人のものだと確認できる箇所があり、どうしてもっと早くに内容だけでも教えてもらうことができなかったのかと憤りを感じる部分が少なからずあります」とつづった。

2018年6月 9日掲載