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屋代線 乗ってみよう  沿線自治体・長電が利用促進実験
(2010年8月30日掲載)
 

住宅や畑が広がるのどかな風景の中を走る長野電鉄屋代線=大室―信濃川田駅間




3両編成の特別列車で運行したビアトレイン。超満員の乗客でにぎわった=27日、須坂―松代駅間




若穂地区住民自治協議会が信濃川田駅で開いた戦時中の空襲体験などを語り継ぐ会=14日




公共交通利用を考える県民大会で、屋代線存続を訴える劇を上演する松代高の演劇部員=21日、長野市の若里市民文化ホール
 

1時間に1本程度しかない電車のすき間を埋めるバスも運行。各駅に止まり、須坂―屋代間を約1時間10分で結ぶ




自転車での鉄道利用を促そうと、4駅に設けたサイクルアンドライド駐輪場=岩野駅




 長野電鉄屋代線(千曲市・屋代−須坂市・須坂、24・4キロ)の利用促進を−と、沿線自治体、同電鉄などでつくる長野電鉄活性化協議会が本年度取り組んでいる試み(実証実験)のいくつかを見た。

 27日夕に運行したイベント列車「ビアトレイン」。長野駅発着、須坂駅経由で松代駅で折り返す3両編成の車内は満員の115人。知人ら7人と乗車した長野市栗田の高橋優気さん(32)は「飲みながら電車に乗るのは酔いもよく回り格別」と上機嫌だった。

 長野市若穂地区の住民自治協議会は、屋代線を使った小旅行を7月下旬に3回開催。8月14日には戦時中に空襲を受けた信濃川田駅で当時の様子を語り継ぐ催しを開いた。今後、上高井郡小布施町への旅行も計画している。同自治協議会の星沢重幸会長(69)は「イベントで電車移動の良さを知ってもらい、利用促進につなげたい」と言う。

 松代駅が最寄りの松代高校の演劇部は、長野市の若里市民文化ホールで8月21日に開いた公共交通利用を考える県民大会で創作劇「夕暮れ電車」を上演。「世代を超えて親しまれている屋代線をぜひ残してほしい」と訴えた。脚本を書いた3年生の松下沙也華さん(18)は「古い電車は町の雰囲気に合っていて趣がある」。金井山駅近くに住む中沢駿君(17)=2年=は「中学時代に通学で使った。なくなってしまったら寂しい」と話していた。

 長野電鉄によると、屋代線の2009年度の乗客数は約46万人で、1998年度に比べ約4割減った。

[写真・文 太田一彰]
 
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