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地域の足 守れ  バス・タクシー 智恵絞る県内自治体
(2010年9月6日掲載)
 

<利便性探り実証運行> 山あいの集落を縫うように走る豊丘村の村営バス




<部活帰りでも> 安曇野市の「あづみん」の「ナイトライン」。豊科駅から堀金地区への最終便は午後8時40分発=豊科駅前




中川村で、NPO法人が行っている自家用車を使った過疎地有償運送事業(NPOタクシー)
 

<広い町内カバー> 木曽町営バス「木曽っ子号」の乗り継ぎポイントの一つ、木曽町開田支所。町中心部と結ぶ幹線バス(右)と、地域内を走る巡回バス(中)定期便タクシー(左)が並ぶ。利用者は乗り継いで目的地に向かう




飯綱町のデマンド交通「iバス」。予約受付センターで乗客の名前、乗降場所、時刻などの情報をメモリーカードに記録し、カーナビに読み込む




デマンド交通の予約を受け付ける東御市の「とうみレッツ号」のオペレータールーム。先進地として県内外からの視察も

 民間バス路線の撤退や縮小で奪われる交通弱者の“生活の足”を確保しようと、自治体や住民が知恵を絞っている。

 4町村が合併した木曽郡木曽町の町営バス「木曽っ子号」はゾーンバスシステムを採用。町中心部と旧町村地域とを結ぶ幹線4路線と、各地域内を走る支線を組み合わせ、広い町内をカバーしている。バス停は240カ所、路線の総延長距離は200キロ。料金は幹線が200円、支線が100円だが、乗り継いでも200円が上限だ。

 下伊那郡豊丘村では民間バスに代わる村営バスが本年度末まで「実証運行」をしている。乗車実績や住民要望により年に3回、経路や時間を見直し、住民が利用しやすい運行方法を探っている。

 安曇野市の「あづみん」と東御市の「とうみレッツ号」は、朝夕の定時定路線バスと、日中は予約に応じて乗り合いで走るデマンド交通を組み合わせている。あづみんは部活動帰りの高校生らの利用を想定し、JR大糸線豊科駅から堀金地区へ向かう「ナイトライン」を午後9時近くまで運行。こうした配慮もあって、延べ利用者は運行開始から2年半後の今年2月に20万人を突破した。とうみレッツ号も、多い日は200件以上の予約があるという。

 上伊那郡中川村では、村内の建設業者6社でつくるNPO法人「ふるさとづくり・やらまいか」が、村営バスの運行を受託するとともに、自家用車を使った過疎地有償運送事業(NPOタクシー)を行っている。同事業は予約制の乗り合い自動車で、地域や時間帯を細かくカバーしている。

 ただ、どの自治体も課題は運行経費の削減。上水内郡飯綱町のデマンド交通「iバス」は、予約情報をメモリーカードに記録してカーナビに読み込むことで、電話などで配車するシステムに比べ、初期投資やランニングコストを抑えている。

[写真・文 平林幹雄]
 
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