写真グラフ
 

夕日と槍 共演に感激  須坂・峰の原高原「サンセットウィーク」
(2010年11月8日掲載)
 

北アルプスを一望する標高1550メートルのサンセットテラスで、駐車禁止の場所や撮影ポイントを定める観光協会の人たち=4日



観光協会で聞いたり、パソコンソフトを使って撮影ポイントを割り出したりした人たちが列をつくった=4日午後4時半




峰の原高原集会場で開いた交流会。ペンション宿泊者とオーナーが写真談議に盛り上がった=5日




サンセットウィークに合わせて開いたお菓子パーティー。15軒のペンションが作ったオリジナル菓子44種が並んだ。5個800円。その場で味わったり、土産に持ち帰る人も=3日、峰の原高原集会場
 

太陽が徐々に高度を下げ槍ケ岳に近づく。穂先のシルエットが見え始め、夕日の真ん中に浮かび上がる。小槍もくっきり現れた=3日午後4時39〜41分




こんにゃくとニンジンで表現した「槍ケ岳サンセットおでん」。ペンション経営者の奥さんが作ってサンセットテラスで販売した=5日

 「槍に刺さるサンセットウィーク」。須坂市峰の原高原観光協会(平井斉(ひとし)協会長)は、7日までの5日間を初めてこう名付けてイベントを展開、大勢の写真愛好家らが訪れた。

 この期間、北アルプス・槍ケ岳(3180メートル)の穂先に夕日が沈んでいく光景が、同高原から見られる。快晴だった4日は、夕日と穂先が重なって見えるポイント付近に100人以上が集まった。午後4時38分、穂先に夕日が接し、3分後にはシルエットで岩稜(がんりょう)を浮かび上がらせながら沈んだ。長野市から妻と来た武井時男さん(58)は「見て、撮影もできてうれしい。感激です」。

 毎年この時期、槍ケ岳と夕日が重なって見えることに気づいていた同ウィーク事務局の町田渉さん(71)と観光協会の有志らが4年前、重なって見える最適地のスキー場ゲレンデ上部を見つけ、昨年「サンセットテラス」と命名。今年7月には、北アの主な山と夕日が重なる年2回の月日を記した看板を県の地域発元気づくり支援金で設置した。

 9、10月には信州デスティネーション(目的地)キャンペーンの一環で、首都圏でチラシを配ってPR。ウィーク期間中は、同高原のペンション宿泊者向け撮影会、宿泊者同士の交流会、プロの写真家による写真教室、写真のプリントサービスなどを行った。

 天候にも恵まれ、「想定以上に人が訪れた日もあった」と町田さん。重なって見えるポイントは1日に300〜500メートルずれるため、日によっては撮影場所が狭かったり、駐車場の確保など、観光協会は対応に追われた。町田さんは「サンセットの北アルプス眺望を中心に、季節ごとに魅力ある高原を全国にアピールしたい」と意気込んでいる。

[写真・文 毛利英俊]
 
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