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「買い物弱者」 支え合う
(2012年2月27日掲載)
 

中古バスを活用した「中二子お買い物サポートツアー」。バスを運行する杉原徳彦さん(左)と利用者の会話も弾む=24日、松本市芳川小屋




坂城町と長和町を回るイトーヨーカ堂の移動販売車「あんしんお届け便」。3トントラックに生鮮食料品や日用品を積み、車内で買い物ができる=23日、坂城町坂城




岩村田本町商店街振興組合(佐久市)が昨年11月に空き店舗を利用して開業したミニスーパー「みんなの市場」。買い物支援の配達サービスの拠点にもなっている=22日
 

1年前に閉店した食料品店が別の経営者により「駅前市場」として再スタート。配送サービスも引き継がれる見込みで、高齢者世帯などからは安堵(あんど)の声も=16日、上松町の上松駅前




オープンした食料品店「駅前市場」で買い物を楽しむお年寄り=16日、上松町




「3人とも1人暮らしだから、これがないと困る」。陽皐ショッピングセンターの「送迎バス」が来るのを待ちわびているという阿南町内の利用客=21日、下條村陽皐

 過疎化や地域商店街の衰退などを背景に社会問題化した「買い物弱者」。店舗の撤退などにより食料品や日用品などの購入に不自由している高齢者らが増える一方で、こうした人たちを支える取り組みも各地で広がっている。

 松本市笹賀中二子の運送会社社長、杉原徳彦さん(57)は昨年10月、NPO法人「お助け機動隊」を立ち上げた。1月から月1回、中古バスでお年寄りを近隣のスーパーに無料で送迎する「中二子お買い物サポートツアー」を地元町会と協力して行っている。

 始める前はスーパーまで約1キロを片道30分ほどかけて歩いていたお年寄りもいたという。利用料は無料。ゆくゆくは店舗側に同法人の会員になってもらい、経費を分担してもらいたいと考えている。

 下伊那郡下條村の「陽皐(ひさわ)ショッピングセンター」は、2002年からワゴン車による無料送迎サービスを続けている。その実績が評価され、このほど財団法人主催の全国コンクールで優良経営の表彰を受けた。「表彰式で他の受賞店より多く活動が紹介され、注目されていると感じた」と同センター協同組合の吉村守博会長(70)。

 「いらっしゃい。また、よろしくお願いします」。16日朝、木曽郡上松町の上松駅前に明るい声が響いた。昨年1月に閉店した食料品店の経営を町内の食料品小売会社「しょうきち」が引き継ぎ、「駅前市場」として再開。交通手段のない高齢者も多い地域だけに、同社の加藤晶吉会長は「要望を聞いて、配達もしていきたい」と意欲的だ。

[写真・文 吉沢正志]
 
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