写真グラフ
 

「農家民宿」村中に笑顔  松川村 修学旅行受け入れ第1陣
(2012年5月28日掲載)
 

松川中学園芸部の生徒(右端)がタラノメの取り方を教えた=23日




松川村に到着し、受け入れ農家の人と初対面する修学旅行生。「よろしくお願いします」と元気のいいあいさつに、互いの緊張感がほぐれた




夕食後、受け入れ先ではそれぞれ「宿イベント」を計画。草間良子さんは安曇節の三味線演奏を披露した
 

<田んぼに触れる> 受け入れ先で早速、田植えを体験。自分たちが苗の取り付けを手伝った田植え機が動く様子を見守った=23日




食事の内容に差が出ないよう同じ食材を用意し、受け入れ先農家の女性が集まって分配=23日、松川村農村婦人の家




来村の前日、レンタルした生徒用の布団が到着。一つ一つ、受け入れ準備を整える

 北安曇郡松川村で、都会からの修学旅行生を受け入れる「農家民宿」の取り組みがことしから始まった。第1陣となった大阪府枚方(ひらかた)市の東香里(ひがしこうり)中学3年生39人が24日まで1泊2日で滞在し、田植えやリンゴの摘果、草刈りなどを体験。村の豊かな自然と田園風景に触れた生徒たちの笑顔と歓声に、農家らは手応えを感じていた。

 23日午後、生徒との対面式会場の村役場駐車場に、9軒の受け入れ農家が緊張の面持ちで並んだ。バスから降りた生徒たちは3〜5人のグループに分かれ受け入れ農家へ。地元の松川中学園芸部の生徒と一緒に花苗を植え付けた石谷優実さん(14)は「地元の子に作業のやり方や方言を教えてもらった。緑がめっちゃ多くて、この空気を吸いにまた来たい」。

 地域活性化や農家の副収入対策、景観保全につなげようと、2月に有志が「安曇野松川村農家民宿連絡協議会」を設立。村も事務局を置き協力する。今回の料金は、宿泊料と体験料合わせて一人当たり6800円(税抜き)。

 普段の村の暮らしを体験してもらうため、家の改装などはせずに臨んだ。「とにかくやってみようと始めました。接してみて都会の子は農業について何も知らず、受け入れは食育にも有効と思いました」と、同協議会の榛葉(しんは)良子会長(63)。現在の参加戸数は15軒だが、いずれは40軒程度に拡大したい考えだ。

[写真・文 吉沢正志]
 
写真グラフ 信毎フロント

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 2014 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun