写真グラフ
 

ママのお出掛け ゆっくり安心  県内 キッズスペースや託児室増
(2012年6月18日掲載)
 

<松本市役所の一室で> 松本市が導入した「赤ちゃん休憩室」のステッカーが貼られた部屋=松本市役所




補助制度を活用し、ソフトブロックなどの遊具やベビーベッドなどを取りそろえた婦人服店のキッズスペース。母親は好みの服選びに専念できる=須坂市東横町




キッズスペースと一体になった個室のある美容室。予約制で、1週間に5、6組の利用がある=長野市南千歳
 

<モニターを見ながら> 保育士が常駐する託児室のある焼き肉店。親はモニターで子どもの様子をみながらゆっくり食事ができる=長野市青木島




託児室のある自動車学校で母親が教習中、専任の保育士に見守られて遊ぶ子ども=長野市差出南




老人介護施設で働く介護士や看護師向けの託児所。仕事を終えた母親に抱かれた子どもが、保育士に手を振り「またあした」=飯田市北方

 店舗や公共施設で、親が用事をしている間に子どもを遊ばせるキッズスペースや保育士に預ける託児室を増設したり機能を充実させたりする動きが進んでいる。少子化や若者定住、女性の社会進出対策として行政が力を入れる一方、事業者にとっては集客対策への期待もあり、今後も同様の動きは広がりそうだ。

 須坂市東横町の婦人服店は今春、商業施設などに授乳室やおむつ交換台を設ける費用を県が補助する「赤ちゃん『ほっと』ルーム整備事業」を活用し、店内のキッズスペースに遊具やベビーベッドを導入した。店長の千葉正樹さん(39)は「子どもが遊んでいる間にゆっくり洋服が見られる―と好評です」。同事業には昨年度、予想の約2倍の1907件の申請があり、県側も需要は多いとみる。

 松本市は3月から、授乳やおむつ替えの場所を提供できる公共施設67カ所に「赤ちゃん休憩室」のステッカーを配布。ステッカーがある施設の会議室や応接室は職員に告げれば授乳などに利用できる。

 一方で、従業員向けの保育施設の設置はあまり進んでいない。県こども・家庭課によると、県内で保育施設を設けている事業所は11年3月末時点で58あるが、このうち36は病院が占めている。

 「子育てしながら働くために、託児所のある事業所を選んで転職した」と、飯田市北方の老人ホームで働く介護士の浅井祐美さん(28)。運営会社の松村紘一社長(70)は「維持費はかかるが、安定雇用への効果は大きい」と話している。

[写真・文 有賀史]
 
写真グラフ 信毎フロント

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun