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南米生まれ「生命のダンス」 ビオダンサ 思いのままに  松本で体験講座
(2012年10月8日掲載)
 

軽快な曲に合わせて全身を使ってのウオーキング。首都圏や福岡県からの参加者も=松本市浅間温泉「space銀華(ぎんのはな)」




参加者全員が手をつないで輪になり、曲に合わせて楽しく踊る。講座の料金は1回2500円だが、割引がある「回数券」も



静かな曲が流れる中、赤ちゃんを抱くようなポーズで母性や父性の気持ちを高める参加者
 

<動きは自由> 体験型講座でビオダンサを指導する深沢康弘さん。500種近くある動きの中からその場に合わせて選択する




家の近くでコメの有機栽培もしている深沢さん(右)。田を貸した荻久保幸男さんの助言を受けながら、手探りで挑戦=生坂村北陸郷日岐

 軽快な音楽に合わせて体を動かしたり、静かな曲で内面から湧き出る思いを感じたりする南米生まれの「ビオダンサ」。ダンスのようだが決まった振り付けはなく、自由な動きで感情を思ったまま表現する。国内ではあまり知られていないものの、最近、松本市で体験型講座が開かれるようになり、県内外の愛好者がその魅力に触れている。

 1960年代にチリで誕生したビオダンサは、スペイン語で「生命のダンス」を意味する。講座を開いているのは、東筑摩郡生坂村の深沢康弘さん(40)。妻の真弓さん(39)とともに、国内では20人ほどしかいない「ファシリテーター」と呼ばれる講師だ。

 9月上旬の週末、松本市浅間温泉にある薬局2階で開かれた講座に20人ほどが集まった。全身を使ってウオーキングの動作をしたり組になってゲームのように踊ったりと、思いのまま体を動かす。「踊りたくないと感じたら踊らなくてもいい。自分が感じることを素直に出して」と、深沢さんのアドバイスが飛ぶ。

 1時間ほどすると、曲がスローテンポに。目を閉じて立ったまま腕を静かに動かす。出会いとつながりを感じて涙を流す人もいた。

 深沢さんは神奈川県葉山町などで講座を開いていたが、子育て環境や大自然に魅力を感じて長野県内への移住を決め、昨年10月、知人の紹介で生坂村の村営住宅に入った。松本市で月2回、講座を開くが、地元の参加者はまだ少ない。「村内でも機会があれば紹介したい」。ビオダンサの普及を通じて地域との縁も広げたいと期待している。

[写真・文 吉沢正志]
 
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