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車山から雨雲キャッチ  新型気象レーダー 運用準備進む
(2012年11月5日掲載)
 

<ドームの中は> 交換し新しくなったアンテナ。新しいレーダーは半径400キロにある雨粒を観測できるほか、ドップラー効果を生かした観測も半径250キロの範囲で可能に




ドップラーレーダーで捕捉した雨粒を表示する画面(右側)。色分けで移動する向きが分かる




毎年恒例の一般公開。改修前では最後となった今夏は約670人が訪れ、長野地方気象台職員の説明に耳を傾けた=8月
 

<風を読み作業> 新しいアンテナを覆うドームの組み立て。風が弱い時を見計らって慎重に作業(魚眼レンズ使用)




旧ドームを解体する作業員。標高1900メートルを超える高所での作業だけに、吹き付ける強い雨や風、霧に悩まされる日も




新しくなったドームの上空で施設脇から資材を運び出すヘリコプター

 茅野市と諏訪市境の車山山頂(1925メートル)にある気象庁車山気象レーダー観測所。音波や電波などの周波数が目標物の動きによって変化する性質「ドップラー効果」を利用した「ドップラーレーダー」が据え付けられ、15日の運用開始に向けて機器の調整や試運転などの準備が進んでいる。

 ドップラーレーダーはアンテナが15秒で1回転し、半径250キロの範囲で雨雲の中の雨粒が動く方向や速さが分かる。管理する長野地方気象台によると、これまで竜巻の予測は名古屋や新潟などのレーダーで補完して観測していたが、ドップラーレーダーの導入により、竜巻や局地的な大雨などの予測の精度が「飛躍的に高くなる」(技術課)という。

 改修工事は、9月25日にヘリコプターで資材を運び上げる作業からスタート。10月3日から、球形のドームを外して古いアンテナを搬出。その後、新たなドームを設置してアンテナを据え付けた。

 気象庁は2005年度から全国20カ所の気象レーダーをドップラーレーダーに順次切り替えている。本年度は車山のほか、牧之原(静岡県)と名瀬(鹿児島県)も更新し、全施設での導入が完了する。

[写真・文 梅田拓朗]
 
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